血中脂質
（LDL・HDL・中性脂肪）
解説：
血液中の「脂質（あぶら成分）」のバランスを調べます。体内に必要な成分ですが、多すぎると血管が狭くなり、心臓や脳の病気の原因になります。
血液中の「脂質（あぶら成分）」のバランスを調べます。体内に必要な成分ですが、多すぎると血管が狭くなり、心臓や脳の病気の原因になります。
リスクの具体的な数値（日本動脈硬化学会）:
LDL（悪玉）コレステロール：
140 mg/dL以上 → 高LDLコレステロール血症
HDL（善玉）コレステロール：
40 mg/dL未満 → 低HDLコレステロール血症
中性脂肪（トリグリセリド）：
150 mg/dL以上 → 高トリグリセライド血症
関連する主な疾患:
脂質異常症：
血液中の脂肪が多すぎる状態。自覚症状は少ないが、動脈硬化の原因になります。
動脈硬化：
血管の内側が厚く硬くなり、血流が悪くなる。心臓や脳の病気の根本原因に。
心筋梗塞：
心臓の血管が詰まり、胸痛・息苦しさを伴う重大な疾患。
脳梗塞：
脳の血管が詰まり、手足の麻痺や言語障害などの後遺症を残す可能性があります。
血圧
解説：
血圧とは、心臓から送り出された血液が血管の壁を押す力のことです。 収縮期血圧（最高血圧）と拡張期血圧（最低血圧）で表されます。
血圧とは、心臓から送り出された血液が血管の壁を押す力のことです。 収縮期血圧（最高血圧）と拡張期血圧（最低血圧）で表されます。
リスクの具体的な数値（日本高血圧学会）:
正常値：120／80 mmHg未満
高血圧（診察室血圧）：140／90 mmHg以上
関連する主な疾患:
高血圧症：
血圧が高い状態が続く。動脈硬化を進め、心臓・脳・腎臓に影響があります。
脳出血・脳梗塞：
血管の破裂や詰まりによって脳に障害が起こる恐れがあります。
心不全：
心臓が十分に血液を送れなくなり、息切れ・むくみを伴います。
腎不全：
腎臓の働きが弱くなり、老廃物を排出できなくなります。
血糖
（血糖値・HbA1c）
解説：
血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の濃度のことです。 糖はエネルギー源ですが、増えすぎると血管を傷つけます。 食事によって上昇し、インスリンというホルモンによって調節されます。
血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の濃度のことです。 糖はエネルギー源ですが、増えすぎると血管を傷つけます。 食事によって上昇し、インスリンというホルモンによって調節されます。
リスクの具体的な数値（日本糖尿病学会）:
空腹時血糖：126 mg/dL以上 → 糖尿病の疑い
HbA1c：6.5％以上 → 糖尿病診断基準
関連する主な疾患:
糖尿病:
血糖値が高い状態が続く病気です。神経・血管・腎臓などを傷つけます。
糖尿病網膜症:
目の血管がもろくなり、視力低下や失明に至ることがあります。
糖尿病腎症:
腎臓の機能が低下し、尿にたんぱくが出ます。最終的に人工透析が必要になることがあります。
糖尿病神経障害:
手足のしびれや痛み、感覚の鈍麻などが起こります。
動脈硬化：
血糖が高い状態が血管を傷つけ、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなる。
貧血指標
（ヘモグロビン・赤血球数）
解説：
血液中のヘモグロビン量を測ります。酸素を体中に運ぶ力を反映します。
血液中のヘモグロビン量を測ります。酸素を体中に運ぶ力を反映します。
リスクの具体的な数値（日本赤十字社・健診基準）:
男性：13 g/dL未満 → 貧血傾向
女性：12 g/dL未満 → 貧血傾向
関連する主な疾患:
鉄欠乏性貧血：
鉄不足でヘモグロビンが作れない。疲れやすく顔色が悪くなる。
出血性貧血：
胃潰瘍や生理などで出血が続くことが原因。
慢性疾患による貧血：
腎臓病や炎症などが原因で赤血球がうまく作れないタイプ。
肝機能
（AST・ALT・γ-GTP）
解説：
肝臓の働きやダメージの有無を調べる検査です。アルコール、薬、脂肪の影響を受けやすい臓器です。
肝臓の働きやダメージの有無を調べる検査です。アルコール、薬、脂肪の影響を受けやすい臓器です。
リスクの具体的な数値（日本肝臓学会など）:
AST(GOT)：30 U/L以上で要注意
ALT(GPT)：30 U/L以上で要注意
γ-GTP：男性80 U/L以上／女性50 U/L以上で高値
関連する主な疾患:
脂肪肝：
肝臓に脂肪がたまりすぎた状態。食べ過ぎ・飲みすぎ・運動不足が原因。
肝炎：
ウイルスや薬、お酒などで炎症が起こる。慢性化すると肝硬変へ進行。
肝硬変：
肝臓の細胞が壊れ硬くなる。黄疸や腹水を伴い重症化する。
アルコール性肝障害：
飲酒のしすぎによる肝臓障害。節酒・禁酒が必要。
腎機能
（クレアチニン・eGFR）
解説：
腎臓がどのくらい血液をきれいにできているかを調べます。老廃物をろ過して尿に出す力を示します。
腎臓がどのくらい血液をきれいにできているかを調べます。老廃物をろ過して尿に出す力を示します。
リスクの具体的な数値（厚生労働省・特定健診関連資料より）
クレアチニン（Cr）：男性：1.1 mg/dL以上／女性：0.8 mg/dL以上 → 腎機能低下の疑い
eGFR（推算糸球体ろ過量）：60 mL/分/1.73m²未満 → 慢性腎臓病（CKD）の可能性
関連する主な疾患:
慢性腎臓病（CKD）：
腎機能がゆるやかに低下する。高血圧や糖尿病が主な原因。
腎不全：
腎臓のろ過機能が著しく低下し、人工透析が必要になる場合も。
高血圧性腎障害：
血圧が高く、腎臓に負担がかかっている状態。
心電図
解説：
心臓の電気信号を測り、リズムや筋肉の動きを確認します。異常波形で不整脈などを早期発見できます。
心臓の電気信号を測り、リズムや筋肉の動きを確認します。異常波形で不整脈などを早期発見できます。
リスクの具体的な数値
異常波形・不整脈・虚血性変化が見られる場合 → 要精密検査
関連する主な疾患:
不整脈：
心臓の鼓動が不規則。息切れ・動悸が起こる。
狭心症：
一時的に心臓の血流が悪くなり、胸が締め付けられるように痛む。
心筋梗塞：
血管が詰まり、心筋が壊死する。生命に関わる危険な疾患。
尿酸（UA）
解説：
体内の「プリン体」という物質が分解されてできる老廃物です。尿酸値が高いと関節などに結晶がたまり、痛風や腎障害を起こします。
体内の「プリン体」という物質が分解されてできる老廃物です。尿酸値が高いと関節などに結晶がたまり、痛風や腎障害を起こします。
リスクの具体的な数値（日本痛風・核酸代謝学会）:
尿酸値：7.0 mg/dL以上 → 高尿酸血症
関連する主な疾患:
痛風（つうふう）：
尿酸結晶が関節にたまり、強い痛みと腫れを起こす。特に足の親指付け根に多い。
腎結石・尿路結石：
尿酸が結晶化して石になる。背中や脇腹の激痛を伴う。
腎障害：
尿酸が腎臓に沈着し、腎機能が低下することがあります。
尿蛋白
解説：
腎臓のろ過機能を調べます。正常なら尿にたんぱく質は出ません。
腎臓のろ過機能を調べます。正常なら尿にたんぱく質は出ません。
リスクの具体的な数値
正常：陰性（－）
要注意：＋以上が続く場合
関連する主な疾患:
慢性腎炎：
腎臓が炎症を起こし、ろ過機能が低下。むくみや高血圧を伴う。
糖尿病性腎症：
糖尿病が原因で腎臓がダメージを受ける。
腎不全：
腎臓が老廃物を処理できなくなる状態。透析が必要になることも。
尿糖
解説：
尿に糖が混じっていないかを調べます。血糖が高いと尿に漏れ出します。
尿に糖が混じっていないかを調べます。血糖が高いと尿に漏れ出します。
リスクの具体的な数値（日本痛風・核酸代謝学会）:
正常：陰性（－）
要注意：＋以上が続く場合
関連する主な疾患:
糖尿病：
血糖が高く、尿に糖が出る。放置すると血管・神経に障害。
腎性糖尿：
血糖値が正常でも、腎臓の異常で尿に糖が出るまれな病気。
BMI
（肥満度を示す体格指数）
解説：
BMI（Body Mass Index）は、体重と身長から肥満度を算出する 国際的な指標です。体重（kg）÷身長（m）÷身長（m）で計算されます。
BMI（Body Mass Index）は、体重と身長から肥満度を算出する 国際的な指標です。体重（kg）÷身長（m）÷身長（m）で計算されます。
リスクの具体的な数値
25以上：生活習慣病のリスクが2倍以上になると言われています。
30以上：高度な肥満とされ、積極的な減量治療が必要になることがあります。
関連する主な疾患:
メタボリックシンドローム:
内臓脂肪の蓄積に加え、高血圧、高血糖、脂質異常のうち2つ以上を合併した状態です。心筋梗塞や脳卒中などの重篤な病気を引き起こしやすくなります。
糖尿病:
肥満はインスリンの働きを悪くし、血糖値が高い状態が続く原因となります。
高血圧症:
肥満により血液量が増加したり、血管が圧迫されたりすることで血圧が上昇します。
脂質異常症:
肥満は、血液中のコレステロールや中性脂肪のバランスを崩し、動脈硬化を進行させます。
睡眠時無呼吸症候群:
首周りの脂肪が気道を塞ぐことで、睡眠中に呼吸が止まることがあります。
脂質異常症
皮膚や腱に脂肪がたまった黄色腫
目のまぶたや角膜の白い輪
肝臓や腫れの腫れ
手足のしびれや痛み
さらに放置すると「動脈硬化」の進行や血管を傷つけてしまうことで、脳や心臓の怖い病気、例えば「脳梗塞」「脳出血」「狭心症」「心筋梗塞」につながります。
高血圧
- 頭痛（特に後頭部、早朝に多い）
- めまい
- ふらつき
- 息切れ
- 耳鳴り
- 肩こり
- 目のかすみやチラつき
- 倦怠感や全身のだるさ
さらに放置すると血管に負担がかかり続け「動脈硬化」や「脳卒中」「心筋梗塞」「腎臓病」などの重大な病気を引き起こすリスクが高くなります。
糖尿病
- 強いのどの渇き
- 尿量や回数が増加
- 疲れやすさ
- 体重減少
- 倦怠感や全身のだるさ
さらに放置すると、失目や腎不全による透析治療、しびれなどの神経障害、足の切断といった合併症を引き起こし、深刻な事態になりかねません。他にも、歯周病状悪化、感染症の増加、認知症リスクの増加も見られます。
生活習慣病の初期は、体調の変化がほとんどなく、「疲れかな？」「少し風邪気味かな？」と判断がつかないものです。しかし、早い段階で医師に相談することで、生活習慣の改善だけで十分に回復できるケースも少なくありません。
当クリニックでは、健康診断の結果を踏まえて、あなたに合った生活習慣改善プランをご提案しています。 薬に頼りすぎず、まずは生活習慣の見直しを基本としたアプローチを大切にしています。 とはいえ、一度に大きく変えるのはなかなか難しいことですよね。 だからこそ、私たちは患者様一人ひとりの状況に合わせて、少しずつ無理なく続けられる方法を一緒に考えていきます。 「無理なく続ける」その積み重ねが、将来の健康につながります。 私たちは、患者様と歩みを共にしながら、長く続けられる健康的な習慣づくりをサポートします。
当院では、診察中の患者様の表情を見て話すことを大切にしています。
こんな方におすすめです。
- 健診で「再検査」「要注意」と言われた方
- 仕事が忙しく、生活習慣が乱れがちな方
- 将来の病気リスクをできるだけ減らしたい方
当院は、予約優先制です。
\ 初診の方はLINEのお友達登録から /
Q健康診断で「要精密検査」や「要経過観察」と言われました。 すぐに病院に行くべきですか？
健康診断は、病気の兆候を早期に発見するための大切な機会 です。特に自覚症状がない場合でも、放置すると病気が進行するリスクがあります。静岡ひかり医院では、健康診断の結果をもとに詳しくアドバイスしますので、お気軽にご相談ください。
Q検査結果の数値が少し高いだけなのですが、まだ大丈夫で しょうか？
正常値から少し外れただけでも、将来の大きな病気につながる可能性があります。当院では、現在の体の状態を正確に把握し、一人ひとりに合った改善策を一緒に考えます。まずは相談して、ご自身の体について詳しく知ることから始めましょう。
Q病院に行きたいのですが、どこに相談すればいいかわかりません。
静岡ひかり医院は、健康診断の結果を分析しその方に最適な改善策をご提案するクリニックです。どの科を受診すべきか分からない方も、まずはお気軽にご相談ください。
Q予約はどのようにすればいいですか？
当院はLINE予約とお電話にて承っております。LINE予約は24時間いつでも可能です。友だち追加ボタンからご連絡ください。お電話でのご予約は診療時間内にお願いいたします。
Q忙しくて時間が取れません。相談だけでもできますか？
まずは、お電話でご相談ください。状況に合わせて、オンラインでの相談もご案内できます。お忙しい方でも無理なく健康管理ができるようサポートします。
Q相談する際には、何を用意すればいいですか？
健康診断の結果票をご持参ください。現在の健康状態を正確に把握するために不可欠です。結果票をもとに、詳しくご説明いたします。
Qどのような先生が対応してくれますか？
静岡ひかり医院では、生活習慣病の担当医が、現在の健康状態について詳しくご説明します。また、検査結果をもとに、今後の治療方針や生活改善のアドバイスもいたします。
Q費用はどれくらいかかりますか？
費用は、検査内容や治療方針によって異なります。まずはご予約いただき、現在の健康状態やお悩みを詳しくお聞かせください。そのうえで、最適なプランと費用をご提示いたします。
当院は、予約優先制です。
\ 初診の方はLINEのお友達登録から /
医療法人社団 山幸会
静岡ひかり医院
〒422-8021 静岡市駿河区小鹿429-1
電話 054-288-6969
静岡駅からバス
小鹿公民館前（バス）下車から徒歩2分
